NISAで人気の武田薬品(4502)に米連邦裁判所が60億ドルの賠償命令

4月8日、米国のルイジアナ連邦裁判所は武田薬品工業に60億ドルの賠償金支払いを命じた。判決理由は、米国で販売されている糖尿病治療薬「アクトス(Actos)」に、ぼうこうがんのリスクがあるのにそれを隠していたというものだ。その判決後、東証の武田薬品工業株(4502)は4,807円から4,396円まで急落した。

「ピオグリタゾン(Pioglitazone)」とも呼ばれているアクトスは糖尿病治療薬として知られ、米国では1999年以来使われていた。しかし米国のFDA(Food and Drug Administration)によると、1年以上アクトスを使い続けるとぼうこうがんのリスクが高まるとして警告を出していた。フランスやドイツでは新規の糖尿病患者に対しアクトスの使用を禁止している。
Pioglitazone hydrochloride

米国ではアクトスのガンリスク問題に関する団体まで作られているので、これからも集団訴訟が生まれるかもしれない。
Actos Bladder Cancer Association

今年から始まったNISAの1番人気の銘柄が武田薬品工業なのだが、日本ではあまり知られていない問題だったために、証券会社は投資家に対してリスクは発信していなかっただろう。一度大きく下がった株を持ち続けるのは大変な根気がいるので、ホルダーにとっては大変な話である。

アクトスはアメリカで発売以来160億ドルを売り上げていた。日本国内での売り上げは2009年度には512億円だったが、2013年度には170億円にまで減少している。武田薬品はこの判決を受けて、あらゆる手段で異議を申し立てるとコメントしている。

武田薬品工業(4502) 60億ドルの賠償命令後のチャート


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